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「つみたてNISAって始めた方がいいの?」と友人に聞かれたのは、2023年の正月だった。
そのとき僕は「絶対やった方がいい」と即答した。理由は単純で、自分が2020年に始めて、3年で約40万円の含み益が出ていたからだ。元本は毎月33,333円×36ヶ月で約120万円。それが160万円になっていた。
ただ、ここに至るまでに何も苦労がなかったかといえば嘘になる。今回は、つみたてNISAを3年やってみて「最初に知りたかったこと」を全部書く。
そもそも、つみたてNISAの何がすごいのか
つみたてNISAの最大のメリットは「利益に税金がかからない」ことだ。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかる。10万円の利益なら約2万円が引かれる。つみたてNISAならこの2万円がまるまる手元に残る。
年間の投資上限は40万円(2024年からの新NISAでは年360万円に拡大)。毎月に直すと約33,333円。「毎月3万円を投資に回す」と考えると、一般的な会社員でもギリギリ現実的な金額だと思う。
ただし、元本保証はない。これが銀行預金との決定的な違いだ。
僕が最初にやらかした3つのミス
ミス1:証券口座の開設に1ヶ月かかった
「よし、始めよう」と思ってSBI証券に申し込んだのが2020年の2月。実際に買い付けができたのは3月中旬だった。マイナンバーカードの提出やら審査やらで、思った以上に時間がかかった。
しかもその間にコロナショックで株価が暴落。結果的には安値で買えたからラッキーだったが、「もっと早く口座を開いておけば」と後悔したのは事実だ。
教訓:口座開設だけは先にやっておけ。買い付けは後からでいい。
ミス2:最初の1ヶ月で含み損になってパニックになった
初めて買ったのはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。通称オルカン。買って2週間で含み損が-3,000円になった。
たかが3,000円なのに、めちゃくちゃ焦った。「やっぱり投資は怖い」「今のうちに売った方がいいんじゃないか」と毎日チャートを見てしまった。
結果的に売らなかったから今の含み益がある。つみたてNISAでやってはいけないことの第1位は「怖くなって売ること」だ。
ミス3:家計の見直しをせずに始めた
毎月33,333円を捻出するために、最初の3ヶ月は生活費がカツカツになった。食費を削りすぎて体調を崩したこともある。
後から気づいたのは、まず固定費(スマホ代、保険、サブスク)を見直すべきだったということ。僕の場合、格安SIMに変えて月5,000円、不要な保険を解約して月3,000円、使っていないサブスクを解約して月2,000円。合計で月10,000円浮いた。
投資を始める前に、まず支出の棚卸しをした方がいい。投資に回すお金は「余裕資金」であるべきだ。
銘柄選びは実はシンプル
つみたてNISAの対象商品は金融庁が厳選した約280本。その中から選ぶわけだが、正直なところ、初心者が考えるべき選択肢は2〜3本しかない。
| 銘柄 | 特徴 | 信託報酬(年) |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式 | 世界中の株に分散投資 | 0.05775% |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国の大企業500社に投資 | 0.09372% |
| 楽天・全世界株式インデックス | 世界中の株に分散(楽天版) | 0.192% |
僕はオルカンを選んだ。理由は「アメリカだけに賭けるのが怖かった」から。S&P500の方がリターンは高い時期が多いが、もしアメリカ経済が失速したときのリスクヘッジとして世界分散を選んだ。
ぶっちゃけ、この2つのどちらを選んでも大差ない。大事なのは「選んだら変えない」「毎月淡々と買い続ける」ことだ。
3年間の実際のリターン
僕の3年間の推移はこうだった。
- 2020年:元本40万円 → 評価額46万円(+15%)
- 2021年:元本80万円 → 評価額102万円(+27.5%)
- 2022年:元本120万円 → 評価額118万円(-1.7%)※一時的にマイナスに
- 2023年初:元本120万円 → 評価額160万円(+33%)
2022年は世界的な利上げの影響で株価が低迷した。一時期は-8万円くらいの含み損になったこともある。でも売らなかった。そして2023年に入って一気に回復した。
「長期・積立・分散」は退屈だ。でも退屈なやり方が一番儲かる。これがつみたてNISA3年目の感想だ。
証券口座はどこがいいか
僕はSBI証券を使っている。選んだ理由は3つ。
- クレカ積立でポイントが貯まる:三井住友カードで積立すると最大5%還元。毎月33,333円なら年間約20,000ポイント
- 銘柄数が多い:つみたてNISA対象商品の取り扱い数がネット証券で最多クラス
- アプリが見やすい:含み損益がぱっと見でわかる
楽天証券も悪くない。楽天カードユーザーなら楽天証券の方がポイント効率はいい。どちらもネット証券の大手で、手数料やサービスに大きな差はない。
逆に、銀行窓口での購入はおすすめしない。対面で営業されると、信託報酬の高い商品を勧められることがある。
新NISAになって何が変わったか
2024年からNISA制度が大幅に拡充された。主な変更点をまとめる。
- 年間投資枠:40万円 → 360万円(つみたて枠120万+成長投資枠240万)
- 非課税保有期間:20年 → 無期限
- 生涯投資枠:800万円 → 1,800万円
正直、一般的な会社員が年間360万円を投資に回すのは難しい。だから焦る必要はない。旧つみたてNISAと同じように月3〜5万円を積み立てるだけでも十分だ。
大事なのは「制度が良くなったから」と無理に投資額を増やさないこと。生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)を確保した上で、余裕のある範囲で投資するのが鉄則だ。
まとめ:始めるのに完璧なタイミングはない
つみたてNISAを始めるベストなタイミングは「今」だ。僕はコロナショックの直前に始めて結果的にラッキーだったが、それは偶然に過ぎない。
大事なのは3つだけ。
- 口座を開設する(SBI証券か楽天証券)
- 低コストのインデックスファンドを選ぶ(オルカンかS&P500)
- 毎月一定額を買い続ける。下がっても売らない
3年後、「あのとき始めてよかった」と思える日が来る。少なくとも僕はそうだった。
※本記事は筆者の個人的な見解であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。金融商品の価値は変動し、元本割れの可能性があります。
