初めてのネット銀行、半年使って分かったメリットと落とし穴

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最初にネット銀行を使ってみようと思ったのは、給与口座にしていたメガバンクの通帳を見たときだった。定期預金の金利が年0.002%と書いてある。100万円を1年預けても20円。コーヒー1杯どころか飴一個も買えない。

職場の先輩が「住信SBIネット銀行の金利が全然違うよ」と言っていたのを思い出して、2024年の夏、口座を開いた。半年使ってみて「これは早く移っておけばよかった」と思う部分と、「思ってたより不便なところもある」と感じた部分の両方がある。正直に書く。

住信SBIネット銀行に決めた理由

候補はいくつかあった。楽天銀行、住信SBIネット銀行、UI銀行、auじぶん銀行。最終的に住信SBIネット銀行を選んだ理由は主に2つだ。

一つは、SBI証券の口座をすでに持っていて、連携(SBIハイブリッド預金)でさらに金利が上がると聞いたから。もう一つは、ATM手数料の無料回数が条件なしで月2回付いていたから(当時。現在は変わっている可能性あり)。

金利の実態、数字で比較する

僕が実際に使っている3行の普通預金金利を比較するとこうなる(2024年12月時点)。

銀行 普通預金金利(税引前) 条件
メガバンク(旧給与口座) 年0.020% なし
住信SBIネット銀行(通常) 年0.10% なし
住信SBIネット銀行(SBIハイブリッド) 年0.11% SBI証券連携
UI銀行 年0.30% なし(ただし上限あり)

数字で見ると「大して変わらないのでは」と思うかもしれないが、100万円を1年預けた場合の利息は全然違う。

  • メガバンク(0.020%):200円(税引後160円)
  • 住信SBI(0.10%):1,000円(税引後797円)
  • UI銀行(0.30%):3,000円(税引後2,391円)

メガバンクとUI銀行の差は年間2,000円以上。まあ大金ではないが、何もしないでもらえる額としては悪くない。

UI銀行については後述するが、使い勝手がやや特殊なので補助口座として使っている。

ATM手数料の現実

ネット銀行のATM手数料問題は、実際に使ってみるまで「どうせどこでも使えるでしょ」と舐めていた。

住信SBIネット銀行のATMは、セブン銀行とイオン銀行のATMが使える。コンビニATMのほとんどで引き出せると思って問題ない。ただし使用回数に応じて手数料がかかる

無料回数はランクによって変わる。僕のランクは「スマートプログラムのランク2」(月1回の給与受取などが条件)で、月3回まで無料だった。それを超えると1回110円かかる。

月3回で足りるかというと、正直ちょっと足りない月がある。現金払いの飲み会や急な支払いが重なると、4〜5回引き出すことがある。その月は330〜440円の手数料が発生した。

対策として今やっているのは「月初に一度まとめて引き出す」こと。週1回以上ATMに行っていた頃と比べると、月3回の上限に収まるようになった。

振込手数料の実態

振込手数料について、住信SBIネット銀行は他行宛てが1件145円(2024年末時点)。メガバンク同士の振込(同行間は無料)と違い、住信SBI同士の振込は無料だが、メガバンクや地方銀行への振込は有料だ。

ランクが上がると無料回数が増える仕組みだが、ランク3以上にするには月の取引件数などの条件がある。僕はランク2なので月1回無料、2回目から145円かかる。

ここが少し誤算だった。家賃の支払いがメガバンク指定の口座へ振込の物件に引っ越したときは、毎月145円の手数料がかかる計算になった。今は引き落とし口座を使い分けて対応している。

UI銀行を半年使ってみた感想

UI銀行はきらぼし銀行が2022年にリリースしたスマホ専業銀行だ。金利の高さで話題になって、僕も2024年の秋に口座を開いた。

良い点は金利の高さだ。先ほどの表の通り年0.30%(2024年末時点)で、100万円で年2,391円(税引後)の利息がつく。これは主要なネット銀行の中でもトップクラスだ。

ただし、使い勝手の面で不便な点がいくつかある。

  • ATMはセブン銀行のみ:イオン銀行では使えない。セブンイレブンが近くにないと不便
  • 振込手数料が有料:無料回数がランクによるが、基本は1件200円かかる
  • アプリの完成度:住信SBIと比べると機能が少なく、慣れるまで操作がわかりにくい

今の使い方は「当面使わない貯蓄用口座」としてUI銀行を使い、日常的な入出金は住信SBIネット銀行で行う形に落ち着いた。生活費の3ヶ月分をUI銀行に置いておく感じだ。

開設時にはまった落とし穴

本人確認が意外と手間

住信SBIネット銀行の口座開設は、マイナンバーカードのICチップ読み取りで完結する。スマホのNFC機能を使うのだが、最初にNFCをONにする設定がわからなくて30分くらい詰まった。Androidだとわかりやすいが、iPhoneは設定アプリの奥のほうにある。

UI銀行は逆に本人確認が簡単で、免許証の写真撮影だけだった。開設までの時間は住信SBIより速かった印象だ。

入金に時間がかかる

他の銀行からネット銀行への振込は、リアルタイム振込の場合は即時反映されるが、ATMからの入金はタイムラグがある場合がある。はじめて入金したとき、残高に反映されるまで数時間かかって焦った。

カードが届くのが遅い

住信SBIネット銀行のデビットカード(Visaデビット)は、口座開設から2週間近くかかった。その間はアプリのQRコード決済(スマートアカウント)で対応できるが、物理カードがないと使えない店舗やサービスがある。

半年使ってわかったネット銀行の本当の向き不向き

ネット銀行が向いているのは「毎月の入出金が少ない人」だ。給与受取・家賃引き落とし・月1〜2回のATM利用くらいなら、無料回数内でほぼ手数料ゼロで使える。

逆に向いていないのは「頻繁に現金を使う仕事をしている人」や「振込を月に何度もしなければならない人」だ。手数料がじわじわかかって、金利のメリットを食ってしまう。

あと、見落としがちなのが審査・登録が必要なサービスへの対応だ。クレジットカードの引き落とし口座をネット銀行に変更する場合、カード会社への届け出と審査が必要で、反映まで2〜3ヶ月かかることがある。メインバンクを完全に切り替える前に、この準備期間を見ておかないとタイミングがずれる。

今の使い分けと正直な評価

半年やった結果、今の体制はこうだ。

  • 給与受取・日常決済:住信SBIネット銀行(Visaデビット連携)
  • 投資用移動:住信SBIネット銀行 → SBIハイブリッド預金 → SBI証券
  • 緊急用貯蓄:UI銀行(3ヶ月分の生活費)
  • クレカ引き落とし:旧メガバンクは残してある(変更手続きが面倒なため)

メガバンクを完全に解約する気はまだない。公共料金の引き落とし先が集中しているし、メガバンク同士の振込がたまに必要な場面がある。「完全移行」ではなく「使い分け」が現実的な着地点だと思う。

まとめると、ネット銀行への移行は「やって損はないが、一気に全部移そうとしないこと」が正解だ。まず住信SBIかUI銀行で口座だけ作って、使い勝手を試してみる。それから少しずつ移していく方が失敗が少ない。

※本記事は筆者の個人的な見解であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。金融商品の価値は変動し、元本割れの可能性があります。

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